懺悔~三度の裏切り~


子犬を拾って12日目の朝…私は朝早く起きた


子犬たちは朝ご飯をもらえると思って私に近づく

ふやかしたドックフードを手にのせると小さな足で、いっちょまえにも押さえてる


可愛いくて

可愛いくて


涙が止まらない


結局里親は見つからなかった

「今日つれてくよ…あんたが学校行ってる間に…いいね?」

いつのまにか母は後ろに立っていた

「ねぇ…うちで飼えない?」

「おじいちゃんダメって言ったでしょ?ランもいるし…」

「家の中は?!広いから大丈夫…」

「…諦めて。このこたちが大きくならないとは限らない。足が太いから小型犬ではないのよ」


「だって…だって!保健所ってことは」


殺される


こんなに小さいのに





「あんたは少し猶予をあげれた…あんたが捨てるわけじゃないの!」


でも

私は見捨てる








母は子犬を泣く泣く連れて行った



私は


間違ってた?




あの子犬たち…人懐っこいいい子だし


里親見つかってますように











私は

もう犬を拾わなくなった




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