看取り愛~あなたの子は大切に育てます~
「どれどれ?」持っている往診用カバンから聴診器を出す。

「ちょっと気になる雑音が」

「…。どうしたらいいですか?」

「一度大きい病院で検査しないか?」

「…。考えときます」

「早い方がいい。決まったらすぐに連絡してくれ」

「ああ」

人見知りの涼太朗だが、日高先生には心を開いている。

取りあえず、咳止めの薬を置いて帰ってくれた。人と関わりたくない涼太朗は、少し様子を見ることにする。
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