看取り愛~あなたの子は大切に育てます~
話をしてるうちに、診療所から更に山奥に入った先に立派な山小屋と別棟の建物が見えてきた。前には、2台の車が止められている。

「山小屋が涼ちゃんの自宅で、横の建物が作業場その裏に焼き窯があるのよ」

「山奥に突然立派な建物が現れて驚きますね」

「オシャレでしょ?涼ちゃんの拘り(こだわり)が詰め込まれた素敵なお家なの」

「私は、全く知らないままこちらに来て、さっき涼太朗さんとお名前を伺ったばかりですが、上手くやって行けるでしょうか?」

「果歩ちゃんは、優しい人柄が滲み出ていて、それでいてしっかり者と聞いているから、涼ちゃんをお願いするには適任だと思うわ」

「ありがとうございます。ご期待に応えられる様にお世話させていただきます」

いよいよ、対面の瞬間を迎えるのだった。


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