看取り愛～あなたの子は大切に育てます～

鍋を囲み4人で食事するが、尚子が喋り果歩は時々答え、日高先生は笑ったり相槌を打ったり、涼太朗は聞いているのかいないのか、ひたすら鍋を食べている。

尚子に話を振られても最低限しか喋らない。人見知り以外にも、寡黙な事がわかった。尚子も日高先生も慣れているのか全く気にしていない。

｢果歩ちゃんからも、涼ちゃんに聞きたい事はない？｣

｢そうですね…。尚子さんから生活に困らないくらいには涼太朗さんの事を聞きましたし、何でしょうか…。あっ、じゃあ血液型？｣

｢｢｢…｣｣｣沈黙する3人。

｢？何か可笑しな事を聞きましたか？｣

｢プッアハハハハッ｣と今まで殆ど反応のなかった涼太朗が笑い出した。

｢｢ププッ｣｣日高夫妻も笑い出す。