看取り愛~あなたの子は大切に育てます~
夜、山小屋の電話が鳴る。

「はい。橘です」と果歩が出る。涼太朗は、電話に出るのも苦手だが、両親の事があって更に恐怖心があるのだ。それを知っている日高夫妻や高木は、滅多に電話を掛けて来ることはないが、果歩が来てからは果歩が出てくれるので、電話を掛けてくる。

「日高です。果歩さん今大丈夫かい?」

「はい」

「明後日、病院に行ってほしいんじゃが、涼太朗を連れて行ってもらえるか?」

「はい。もちろんです」

「じゃあ、11時半に田中くんを訪ねてくれ」

「わかりました」

そして、ちょうどお風呂上がりの涼太朗がリビングに入って来たので、涼太朗を見た。お風呂上がりの涼太朗は、白い肌がほんのりと赤みを帯び色気が半端ない。思わず頬を赤くして見蕩れてしまう。








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