看取り愛~あなたの子は大切に育てます~
日高夫妻と高木にも果歩から連絡を入れた。案の定、すぐに病院に駆けつけた3人。

「涼ちゃん、パパになるのね!おめでとう!頑張って病気に立ち向かわないとね。果歩ちゃん、本当にありがとう」と涙を流す尚子。

「涼太朗。父親になるお前がベッドの上にいたんでは格好がつかないぞ。帰りを待ってるからな」

「はい!」病気は決してよくはなっていないが、今までと目つきが違う。父親になる覚悟が出来たのだろう。

「先生~本当に良かったです」と泣き続ける高木。

みんな、今まで涼太朗の前では涙を我慢していたのだろう。今日は、嬉し涙だ。

「高木さん、ありがとう。果歩と籍を入れようと思っているんだ。今後の手続きもあるし、いつもの弁護士さんを一度連れて来てもらえませんか?」

「もちろんです!」

「きゃ~涼ちゃん、果歩ちゃんと夫婦になるのね。本当に嬉しいわ。子育ては任せなさい!」張り切る尚子。

「涼太朗。良かったな」

ふたりは涼太朗が退院したタイミングで入籍をした。

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