見習い聖女にとっての不運な末路
聖女ミシエテ20歳はまだ見習い聖女なのですがミシエテには婚約者がおりまして
その婚約者は滅多にミシエテに会いに来ないのです。
ミシエテからすると婚約者が会いに来ないと言うのは心細いし、
何かと不安になるのです。
婚約者のお名前は王子サリクス20歳なのですけど、
サリクスはリクスというお城の王子でありまして
色々と忙しいというのもあるのですのでミシエテに会いに
来れないのもしょうがないと言えば、しょうがないのですが
それでも会いに来て欲しいと言うのがミシエテの気持ちでしょう。
しかし、そんなミシエテも某神殿で神像へと祈りを捧げていても
サリクスが会いに来ないのですから、そろそろミシエテも限界かなって
思っていると某神殿の出入り口の扉が音を立てて開くとそこには
サリクスがいるのです。
「サ、サリクス~~~」
と言いながらサリクスにミシエテが抱きつこうとすると
サリクスは避けるのです。
「ちょ、どうして避けるのよ、もうっ」
「別にいいじゃないか、避けても」
「久しぶりに会いに来たのにそういう事をするのね」
「くっくっくっ」
「何で笑うのよ、何かあるの?」
「あるさ」
そう言われると首を傾げるミシエテは不思議そうな顔をしているのです。
「ミシエテはまだ見習い聖女なのか?」
「うん、そうだよ」
「そうか、なら婚約を破棄させてもらうよ」
「婚約を破棄するって……どうしてそうなるのよ」
「婚約を破棄するよ」
「いやいやっ、婚約を破棄する理由を教えて」
「そんなのは教えないし、教える事もないしな」
そう言われるとミシエテは俯いて瞳が潤みだすとポロポロと涙を流しているのです。
「どうして泣いているんだよ、泣くのはやめろ」
「サリクスが婚約を破棄するからじゃないの」
「婚約を破棄するのがいけないのか? いいやっ、婚約を破棄する時なんて
どんな時でも出来るんだよ、くっくっくっ」
「そう、そう言う風に言うのね」
そう言いますと某神殿に居る他の聖女達がミシエテの元にやって来るとこう言うのです。
「大丈夫? ミシエテ」
「ええっ、大丈夫だから」
「何があったの?」
「そこにいる婚約者から婚約を破棄されそうなの」
「それで悲しくて泣いているのね」
「うん」
「あっははははっ、みんな~聞いた~ミシエテが婚約を破棄されそうなんですってっ!!!」
そう一人の聖女が大声で言いますと他の聖女はクスクスと笑っているのです。
「どうしてそう言う事を言うのよ、酷いじゃない」
「酷い? いいえっ、これは貴女が惨めなだけよ」
そう言われると聖女はお腹を抱えて笑っているのです。
「ミシエテも可哀想だな」
「そ、そうね、此処までされるともうどうでもいいって感じだけどね」
「婚約を破棄するのは認めるでいいんだよな?」
そう言われるとミシエテは頷くのです。
用件が済んだサリクスは某神殿から出て行くと他の聖女達は
未だにクスクスと笑っておりまして、ミシエテはもう耐えれなくなると
某神殿から飛び出していまして、飛び出した矢先、猛獣に食われ
無残な最期を遂げるのでした。
その婚約者は滅多にミシエテに会いに来ないのです。
ミシエテからすると婚約者が会いに来ないと言うのは心細いし、
何かと不安になるのです。
婚約者のお名前は王子サリクス20歳なのですけど、
サリクスはリクスというお城の王子でありまして
色々と忙しいというのもあるのですのでミシエテに会いに
来れないのもしょうがないと言えば、しょうがないのですが
それでも会いに来て欲しいと言うのがミシエテの気持ちでしょう。
しかし、そんなミシエテも某神殿で神像へと祈りを捧げていても
サリクスが会いに来ないのですから、そろそろミシエテも限界かなって
思っていると某神殿の出入り口の扉が音を立てて開くとそこには
サリクスがいるのです。
「サ、サリクス~~~」
と言いながらサリクスにミシエテが抱きつこうとすると
サリクスは避けるのです。
「ちょ、どうして避けるのよ、もうっ」
「別にいいじゃないか、避けても」
「久しぶりに会いに来たのにそういう事をするのね」
「くっくっくっ」
「何で笑うのよ、何かあるの?」
「あるさ」
そう言われると首を傾げるミシエテは不思議そうな顔をしているのです。
「ミシエテはまだ見習い聖女なのか?」
「うん、そうだよ」
「そうか、なら婚約を破棄させてもらうよ」
「婚約を破棄するって……どうしてそうなるのよ」
「婚約を破棄するよ」
「いやいやっ、婚約を破棄する理由を教えて」
「そんなのは教えないし、教える事もないしな」
そう言われるとミシエテは俯いて瞳が潤みだすとポロポロと涙を流しているのです。
「どうして泣いているんだよ、泣くのはやめろ」
「サリクスが婚約を破棄するからじゃないの」
「婚約を破棄するのがいけないのか? いいやっ、婚約を破棄する時なんて
どんな時でも出来るんだよ、くっくっくっ」
「そう、そう言う風に言うのね」
そう言いますと某神殿に居る他の聖女達がミシエテの元にやって来るとこう言うのです。
「大丈夫? ミシエテ」
「ええっ、大丈夫だから」
「何があったの?」
「そこにいる婚約者から婚約を破棄されそうなの」
「それで悲しくて泣いているのね」
「うん」
「あっははははっ、みんな~聞いた~ミシエテが婚約を破棄されそうなんですってっ!!!」
そう一人の聖女が大声で言いますと他の聖女はクスクスと笑っているのです。
「どうしてそう言う事を言うのよ、酷いじゃない」
「酷い? いいえっ、これは貴女が惨めなだけよ」
そう言われると聖女はお腹を抱えて笑っているのです。
「ミシエテも可哀想だな」
「そ、そうね、此処までされるともうどうでもいいって感じだけどね」
「婚約を破棄するのは認めるでいいんだよな?」
そう言われるとミシエテは頷くのです。
用件が済んだサリクスは某神殿から出て行くと他の聖女達は
未だにクスクスと笑っておりまして、ミシエテはもう耐えれなくなると
某神殿から飛び出していまして、飛び出した矢先、猛獣に食われ
無残な最期を遂げるのでした。