終わらない夢
—終わった。なんとか終わった。やりきった。こんなに疲れるとは思わなかった。お客さんがいて緊張するっていうのと…
キスをするのは、台本になかった。だから、された時は本当に驚いた。
「優奈…」
「し、心臓に悪いよっ」
舞台裏で少し待機する間、汗が止まらなかった。こんなに変な気持ちになる文化祭…初めてだよ。
その日の夜、なぜかお赤飯が炊かれていた。なんでかな。
「今日の優奈、すごかったな!」
「やめてよ。本当に恥ずかしかったんだから」
お父さんももちろん見に来ていた。
「お母さんも、きっと誇らしいぞ〜。こんな可愛い娘が綺麗におめかしして、あれほど上品に演技をしてるなんてな」
「…それはそうとして。今日なんでお赤飯なの?」
「え?そんなの決まってるだろ」
キョトンとした顔でお父さんが言う。
「式と子ども、待ってるからな!」
「は?」
「待ってるからな」
……ふざけてるの?
「や、やめてよ!そそそ、そんな決まってもないことっ」
「待ってるぞー」
「お父さんのばかぁ!!」
「えっ…」
「翔は……」
キスをするのは、台本になかった。だから、された時は本当に驚いた。
「優奈…」
「し、心臓に悪いよっ」
舞台裏で少し待機する間、汗が止まらなかった。こんなに変な気持ちになる文化祭…初めてだよ。
その日の夜、なぜかお赤飯が炊かれていた。なんでかな。
「今日の優奈、すごかったな!」
「やめてよ。本当に恥ずかしかったんだから」
お父さんももちろん見に来ていた。
「お母さんも、きっと誇らしいぞ〜。こんな可愛い娘が綺麗におめかしして、あれほど上品に演技をしてるなんてな」
「…それはそうとして。今日なんでお赤飯なの?」
「え?そんなの決まってるだろ」
キョトンとした顔でお父さんが言う。
「式と子ども、待ってるからな!」
「は?」
「待ってるからな」
……ふざけてるの?
「や、やめてよ!そそそ、そんな決まってもないことっ」
「待ってるぞー」
「お父さんのばかぁ!!」
「えっ…」
「翔は……」