運命の一夜を越えて
私は早々と上司に相談をして、仕事を片付け始めた。

今日だけは早退せずいろいろと仕事を片付けないと、担当している仕事がおろそかになってしまう。

翌日から2週間の有休をもらうことにして、私は終電ギリギリまでほとんど休憩をせずに仕事をした。残った仕事は、ほかの職員にもわかりやすいように説明を添えて資料とデータをまとめた。

さすがに終電までに仕事が終わらなくて、私はあきらめてタクシーで帰るようにした。

一通り仕事がまとまり時計を見るとすでに日付が変わっていた。


大きく深呼吸をしてから帰り支度を済ませて会社の外に出る。
大通りに出ればタクシーがつかまるはずだ。

年末の忙しい時期。
いつもは人気の少ない時間帯でも、今日は人がいた。
< 244 / 498 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop