運命の一夜を越えて
いつだってそう・・・

渉は私が閉ざした心の中に簡単に入ってくる。

無理やりじゃない。

なのに簡単に入ってくる。


「愛してる」
何度も何度も繰り返しそういう渉。

抱きしめられた体はいつの間にか芯から温かくなっていて、感情的に渉を拒みたいのに、お日様のような香りに心がなぜか落ち着いて行ってしまう。

もう・・・いいや・・・


全部・・・全部・・・もういいや・・・
< 265 / 498 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop