運命の一夜を越えて
たとえ渉が許したと言ってくれても、私は渉にしてしまったことをずっと償って生きていきたいと思った。

幸い、私たちには未来がある。
一緒の未来が。

だから、償う時間が十分にある。




その夜、私はそう思いながら幸せをかみしめて眠りについた。



この幸せな時間に限りがあるなんて、思いもせずに・・・
別れの時はもうすぐそばまで迫っていることを知りもせずに・・・
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