運命の一夜を越えて
先生に頭を下げる渉の背中を見ながら、その背中に背負わせてしまったものの大きさを実感してしまった。

ごめんね・・・・

心の中でその背中に謝る。

言葉にはしない。

でも・・・心の中で何度も謝る。

ごめんねと。

そして、幸せな妊婦検診の後の内科受診で私は現実を見ることになった。



「細胞診をしましょう」
医師の言葉に、私と渉は絶句した。
< 390 / 498 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop