運命の一夜を越えて
「肺炎ですね」
衝撃的な言葉に私は絶句した。
まさかの肺炎・・・


もう過去の病気は克服している私。
でもまだまだ、生死をさまようような病気の爪痕は体にのこっている。

最近、油断してしまっていたのかもしれない。

「今病室もいっぱいですし、年末年始なので、1週間ほど自宅で安静にしてください。」
「・・・はい」
「熱が3日経っても下がらなかったり、薬で楽にならないときはもう一度受診してくださいね。」
「・・・はい」

ひとまず私は点滴をしてから帰宅することになった。

一時的に病室に運ばれて、点滴をしながら病院の天井を見る。
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