誰よりも近くで笑顔が見たい
「さっきまで蓮も一緒にいて……」
その言葉で全部わかった。
「わかってる。蘭ちゃんが蓮一筋なのは」
嫌に、決まってるよね。
もしも、上原くんが女の子と2人きりで笑ってて、耳元で名前呼ばれて顔を赤くしたりして。
私、最低だよ……。
「上原くん、どこに行ったか、わかる?」
「たぶん、屋上」
行こうと、思った。
その手を杉本くんが掴む。
「蘭ちゃん、今は行かない方がいい。たぶん、ケンカになるだけ」
そう言われて、どうしたらいいかわからなくなる。
「大丈夫。蓮は、蘭ちゃんが思ってるよりも、自分が思ってるよりも、蘭ちゃんが好きだよ。だから、安心して?」
そんなこと言われたら、頷くしかなかった。
でも、事態は思いのほか早く動いた。
『放課後、屋上に来て』
お昼休みが終わったあたりで届いたLINEがいつも通りなのに安心する。
でも、こんなに急ぐなんて上原くんらしくない。
そんなことを思いながら、屋上のドアを開けた。
その言葉で全部わかった。
「わかってる。蘭ちゃんが蓮一筋なのは」
嫌に、決まってるよね。
もしも、上原くんが女の子と2人きりで笑ってて、耳元で名前呼ばれて顔を赤くしたりして。
私、最低だよ……。
「上原くん、どこに行ったか、わかる?」
「たぶん、屋上」
行こうと、思った。
その手を杉本くんが掴む。
「蘭ちゃん、今は行かない方がいい。たぶん、ケンカになるだけ」
そう言われて、どうしたらいいかわからなくなる。
「大丈夫。蓮は、蘭ちゃんが思ってるよりも、自分が思ってるよりも、蘭ちゃんが好きだよ。だから、安心して?」
そんなこと言われたら、頷くしかなかった。
でも、事態は思いのほか早く動いた。
『放課後、屋上に来て』
お昼休みが終わったあたりで届いたLINEがいつも通りなのに安心する。
でも、こんなに急ぐなんて上原くんらしくない。
そんなことを思いながら、屋上のドアを開けた。