誰よりも近くで笑顔が見たい
〜蓮side〜
「ら、……。高坂さんには、俺みたいなやつより、兄貴みたいな人の方がいい」
慣れない、高坂さん呼び。
この言葉に桜玖は、黙ってしまった。
忘れようと、思うのに高坂さんからもらったマフラーを外せない。
今日だけは、と思ってしまう。
初恋の、相手だった。
高校生になるまでは、女子を女子と見たことがなくて、なによりもサッカーが好きだった。
初めて会った時、この子は口下手なんだと思った。
俺も話す方ではないし、これっきりだろうと思ってたのに、次の日、必死にお礼を言ってくれた。
笑顔を見せてくれた高坂さんを可愛いと思った。
同時に高嶺の花の理由もわかった。
あまりにも眩しくて、俺が好きになるにはもったいない人だと直感した。
でも、すぐにそんな感情打ち砕かれて。
「ら、……。高坂さんには、俺みたいなやつより、兄貴みたいな人の方がいい」
慣れない、高坂さん呼び。
この言葉に桜玖は、黙ってしまった。
忘れようと、思うのに高坂さんからもらったマフラーを外せない。
今日だけは、と思ってしまう。
初恋の、相手だった。
高校生になるまでは、女子を女子と見たことがなくて、なによりもサッカーが好きだった。
初めて会った時、この子は口下手なんだと思った。
俺も話す方ではないし、これっきりだろうと思ってたのに、次の日、必死にお礼を言ってくれた。
笑顔を見せてくれた高坂さんを可愛いと思った。
同時に高嶺の花の理由もわかった。
あまりにも眩しくて、俺が好きになるにはもったいない人だと直感した。
でも、すぐにそんな感情打ち砕かれて。