誰よりも近くで笑顔が見たい
水谷先輩のときに弁当を一緒に食べない期間は、どこか物足りなくてさみしかった。
そんな頃だと思う、好きだと自覚してしまったのは。
林間学校の時は、本気で心配して。
夏祭りの時は、付き合えたのが嬉しくて。
試合の時は、高坂さんの応援のおかげで頑張れた。
クリスマス、体調が悪いのを忘れるくらい楽しくて。
倒れた俺が目を覚ましたら、隣にマフラーが置いてあった。
あとから高坂さんが置いて行ったと、兄貴が教えてくれた。
初詣の時、会えたのが嬉しくて。
今なら、兄貴と話してたときに感じた感情が嫉妬だってわかる。
兄貴と話す時の表情は、俺と話してる時と違って見えた。
兄貴の話を楽しんでるように見えた。
「それ、いつか蘭ちゃんに伝えてやれよ」
そう言った桜玖は、降り出したらしい雪を見ている。
伝える時は、ないと思うから俺が知ってればいい。
蘇ってくる高坂さんとの思い出は、まだ未練が残ってることを教えてくれる。
ごめん、蘭……。
まだ、好き。
そんな頃だと思う、好きだと自覚してしまったのは。
林間学校の時は、本気で心配して。
夏祭りの時は、付き合えたのが嬉しくて。
試合の時は、高坂さんの応援のおかげで頑張れた。
クリスマス、体調が悪いのを忘れるくらい楽しくて。
倒れた俺が目を覚ましたら、隣にマフラーが置いてあった。
あとから高坂さんが置いて行ったと、兄貴が教えてくれた。
初詣の時、会えたのが嬉しくて。
今なら、兄貴と話してたときに感じた感情が嫉妬だってわかる。
兄貴と話す時の表情は、俺と話してる時と違って見えた。
兄貴の話を楽しんでるように見えた。
「それ、いつか蘭ちゃんに伝えてやれよ」
そう言った桜玖は、降り出したらしい雪を見ている。
伝える時は、ないと思うから俺が知ってればいい。
蘇ってくる高坂さんとの思い出は、まだ未練が残ってることを教えてくれる。
ごめん、蘭……。
まだ、好き。