誰よりも近くで笑顔が見たい
上原くんと別れてから、1週間。


目が合うことなんてない。


ましてや、会話なんて……。


お弁当は、私たちは屋上で食べてる。


中庭を見ると、誰もいないから上原くんたちも場所を変えたんだと思う。


上原くんのいない日々は、味気ない。


つまらない、楽しくない。


高校生になる前の自分に戻ったみたい。


なににも心を動かさずに、ただ言われたことをやるあの頃みたい。


あの頃と唯一違うのは、ずっと、ずっと、悲しいって感情が私の中を渦巻いてる。


夜、部屋で1人になると涙が止まらなくなる。


とにかく、1日の感情を吐き出すように涙が溢れてくる。


「うっ……。うう」


今日も、止まらない。


数年間泣いていなかった分なのか、その日の涙が枯れても次の日には、また溢れてくる。
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