誰よりも近くで笑顔が見たい
それでも、モヤモヤは消えない。


なんで、2人きりでいるの?


信用してないわけじゃない。


それなのに、私の頭の中に浮かんでくるのは、浮気の言葉。


不安で怖くて、仕方がない。


信じたいのに、頭の隅っこの黒いインクがじわじわと思考全体を侵食していく。


こんな気持ちになってるのが嫌だ。


それからのことは、あんまり覚えてない。


不安に見舞われながら、上原くんが浮かんでくる。


さっきまで晴れていたのに、雲が太陽だけを隠していた。
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