誰よりも近くで笑顔が見たい
「今日、告白するつもりです」


告白……か。


私、なんて答えればいいんだろう。


「振られるなんて、思ってません」


毅然とした態度と、自信に溢れた笑み。


百合さんは、上原くんのことをよく知ってる。


そう感じ取った。


「ごめんなさい、引き止めて」


百合さんは、突然そう言うとお辞儀をした。


私も頭を下げて約束の公園のベンチに腰掛ける。


外から公園の中は見えないから、すごく落ち着く。


本を読みながら、待って1時間。


部活、長引いてるんだ。


そう思いながら、待った。


それからもう1時間経って、もう6時。


あたりは、暗い。


もしかしたら、百合さんの告白、断るの遅くなってるのかもしれないし……。


不安になりながらも、必死で待ち続ける。
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