優しい『君』とおちていく
『君』と復帰
「七瀬!」
と病院に入ったらすぐ言った。
「唯愛?俺ね、リハビリで退院していいって。」
「えっ?」
「唯愛と一緒にいれるってこと。」
「やった~!」
七瀬と一緒にいれるだけで楽しいから。
「でもほんとに大丈夫なの?」
「うん。ちゃんと動ける具合にはなったから。でも唯愛も手伝ってね。」
「うん。」
そりゃ私を庇った怪我だから。
「あと唯愛。」
「ん?」
「ちゃんと笑えてんじゃん。」
それは、
「七瀬のおかげ!」
七瀬がいなかったらたぶん今も笑えてないと思う。
「付き合ってください。」
「はい!あっ、もうすぐ七瀬の誕生日じゃん!」
「まだ1ヶ月あるよ、8月3日まで。」
誕生日といったらやっぱり、プレゼントでしょ!
「プレゼント用意するね!」
「んじゃあ、楽しみに待ってる。帰ろう。」
「うん!」
と家に帰った。