優しい『君』とおちていく
『君』を愛し続けます

「七瀬、竹くんおめでとう!」


私はたまらなくなって2人のところに行った。


「唯愛、何で出てきたの?」


「唯愛ちゃんじゃん!」


唯愛、唯愛ちゃん。

愛されてるなぁ、私。


「だって、私にとって唯一無二の存在の2人が友達になったんだよ?」


すごい喜ばしいことなんだもん。


「「可愛いなぁ。」」





「え、な、何で……?」


「あ、優くん。僕のクラスに唯愛ちゃん狙ってる人いっぱいいるよ?」


「碧くんも例外ではないよね。」


「へへっ、バレちゃったかぁ~。」


仲良いなぁ……

今日仲良くなった風には見えないよ。


「俺、碧くんにめっちゃ嫉妬するかも。」


「僕だって妬くかもしれない。……そのときは文句なしで。」


「まあでも、負ける気ないんで。……唯愛の気持ちはこっちだし?」


ね?と聞いてくる七瀬に完全に毒されている。


「……どっちも好きだよ。」


種類は違うけど。


「……それはだめでしょ、心臓に悪いよ。」


「照れると分かって言うのは小悪魔だなぁ、唯愛。」


なぜ照れる。


「……ねえ七瀬、そろそろ帰ろう?お母さんたち待ってるよ?」


「うん、そうだね。またね、碧くん。」


私たちは七瀬の家へ向かった。
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