春子先輩と僕。
でも春子先輩は、のってくれない。
分かってた。でもきつい。
「真緒くん、屈んで?」
違うんだよなぁ、僕からしたいのに。
「お願い、真緒くん」
本当、タチ悪い。知ってるくせに。僕が春子先輩のお願いに弱いって。
僕は断れない。だから言う通り屈む。
するとすぐに噛み付くようなキスが降ってくる。
「んん、っはぁっ、ん」
絡み合って、吐息が漏れる。でもすぐに離されて、
「ん。ありがと真緒くん」
こんな時に聞きたくなる。
「春子先輩、僕のことどう思ってるの」
「ん?真緒くんのこと、好きだよ?」
僕はこんなに好きなのに。大好きなのに。
春子先輩が僕のことを大好きだと言ってくれたことは1度もない。
「僕は大好きですよ、春子先輩のこと。」
「私も好き、真緒くん」
ねえ、なんで。春子先輩、僕のことほんとに好きですか?
…僕って重いのかな。