最後の悪夢

眼鏡さんと茶髪さんが乱闘を始めようとしている。個性的な人達だ。でも争いは好きではない。


「ではまた」と言ってその場から離れようとした。その時。




「旭!」




凛上くんが私のことを呼んだから、歩みを止めて驚いて振り返って。


──ありがと


周りが騒がしかったけど、口パクだったけど、そう言ったのが分かった。

感謝される覚えはないのに。
なんか、変な気分。嬉しいんだけどな。
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