最後の悪夢
「おい、こっち来てみろよ! 本当に降りられないぞ!!」
廊下からそんな声がして、私は席をたった。他のクラスの生徒も廊下に出てきた。
階段を上から覗いてみると、確かに塞がれていた。椅子や机でバリケードのようなものが作られていたのだ。
なんだか、嫌な予感がしていた。
こんなことまでする必要があるんだろうか。
まるで私達が学校から出られないように、勉強から逃げられないように、閉じ込めているみたいだ。
なんか、変じゃない?