最後の悪夢
『合宿終わったら俺に告白してよ。絶対断らないから』
本当だね? 絶対だね。断ったら許さないんだから。
私のこともう好きじゃないって言ったって、諦めてあげない。
声が喉につっかえて、上手く出ない。一つ息をついて、落ち着いてから、はっきりと言って見せた。
「私と、付き合ってください」
震える声で告白して、今、自分の瞳に映るその輝かしい笑顔に確信する。
たとえなにも言わなくても、分かる答えがそこにあって。
ああ、あなたが断る未来なんて最初から想像もできないことだったんだ、と。
fin.