最後の悪夢

寂しいよ。助けてほしい。
どこの誰でもいい、って。

そんなこと考えてしまう。
私本当に、こんなに自己中だったっけ?
ああ、嫌い。嫌いだ。
こんなの嫌だ。

自己嫌悪にさえ絶望する。
そのままなにもないまま、時刻は六時を過ぎた。

鬼が一体とはいえ、一階が使えない以上範囲は相当狭いはず。
見つからないのは奇跡だ。もしかして、鬼は教室には入らないのだろうか?


いや、そんな都合のいいことあるわけ……──










ガチャ




< 52 / 456 >

この作品をシェア

pagetop