【番】小動物な後輩君の愛が深すぎる
◇
『あの、おんぶしたって聞いたんですけど、重くなかったですか?』
『全っ然。むしろ軽かったよ?』
『あんたチビなんだから気にする必要なくない?』
『姉ちゃんのほうがチビだろ』
『まだうちのほうが3センチ高いですぅ~!』
保健室で清花さんと姉と3人で母を待つ。
まだ少しフラフラしてたので迎えに来てもらうことになったのだ。
ったく姉ちゃんは……相変わらず俺をチビ扱いして。3センチなんて夏休み中にすぐ抜いてやるよ。
『今年中には抜きそうだよね。私の背はいつ抜かれるのかなぁ……』
『清花さんの背丈なら、1年以内に抜けると思います』
『え~? 10センチくらい差あるよね? ちょっと難しいんじゃない?』
「そんなに伸びたことないでしょ~」とまたまた小バカにしてきた姉。
このチビ姉……腹立つーー!
『1年以内は無理でも、中学生のうちには抜かれると思うなぁ』
笑いながらいきなり俺の頭を撫で始めた清花さん。
……もしかして俺、子ども扱いされてる?
ニコニコしながら頭を撫でる彼女を軽く睨む。
悔しい……! いつか清花さんよりもデカくなって、頭撫で返してやる……!
『あの、おんぶしたって聞いたんですけど、重くなかったですか?』
『全っ然。むしろ軽かったよ?』
『あんたチビなんだから気にする必要なくない?』
『姉ちゃんのほうがチビだろ』
『まだうちのほうが3センチ高いですぅ~!』
保健室で清花さんと姉と3人で母を待つ。
まだ少しフラフラしてたので迎えに来てもらうことになったのだ。
ったく姉ちゃんは……相変わらず俺をチビ扱いして。3センチなんて夏休み中にすぐ抜いてやるよ。
『今年中には抜きそうだよね。私の背はいつ抜かれるのかなぁ……』
『清花さんの背丈なら、1年以内に抜けると思います』
『え~? 10センチくらい差あるよね? ちょっと難しいんじゃない?』
「そんなに伸びたことないでしょ~」とまたまた小バカにしてきた姉。
このチビ姉……腹立つーー!
『1年以内は無理でも、中学生のうちには抜かれると思うなぁ』
笑いながらいきなり俺の頭を撫で始めた清花さん。
……もしかして俺、子ども扱いされてる?
ニコニコしながら頭を撫でる彼女を軽く睨む。
悔しい……! いつか清花さんよりもデカくなって、頭撫で返してやる……!