【番】小動物な後輩君の愛が深すぎる
バレちゃった
透瑠side
3月14日。
清花さんと付き合い始めて丸1年が経った。
彼女は既に高校を卒業し、進学のために引っ越す準備をしている。
ちなみに1年記念日は、2人でケーキを作って食べた。
今年のホワイトデーも一緒に過ごす予定だったけど……。
「やっぱ難しいか……」
机に突っ伏して、今朝彼女から来たメッセージを読む。
【ごめん。今日は会えないかも】
「顔だけでも見たかったな……」
引っ越したら会いづらくなるから、なるべく2人で過ごしたいけど……わがままは言えないよな。
◇
「今日は先輩と会うの?」
「いや。今日は会えないかもって言われたから」
「そっか……」
樹と帰りながらホワイトデーの話をする。
樹は休日に彼女と映画に行き、今日はこの後放課後デートするらしい。
「仕方ないよ。わがまま言って迷惑かけるわけにはいかないし」
「電話はしてるの?」
「うん。だからそんなに寂しくはない」
と言ったものの……本音を言うと、やっぱりちょっと寂しい。
卒業するまでは毎日のように会ってたんだ。
急に会えなくなって、寂しくならないわけがない。
清花さんと付き合い始めて丸1年が経った。
彼女は既に高校を卒業し、進学のために引っ越す準備をしている。
ちなみに1年記念日は、2人でケーキを作って食べた。
今年のホワイトデーも一緒に過ごす予定だったけど……。
「やっぱ難しいか……」
机に突っ伏して、今朝彼女から来たメッセージを読む。
【ごめん。今日は会えないかも】
「顔だけでも見たかったな……」
引っ越したら会いづらくなるから、なるべく2人で過ごしたいけど……わがままは言えないよな。
◇
「今日は先輩と会うの?」
「いや。今日は会えないかもって言われたから」
「そっか……」
樹と帰りながらホワイトデーの話をする。
樹は休日に彼女と映画に行き、今日はこの後放課後デートするらしい。
「仕方ないよ。わがまま言って迷惑かけるわけにはいかないし」
「電話はしてるの?」
「うん。だからそんなに寂しくはない」
と言ったものの……本音を言うと、やっぱりちょっと寂しい。
卒業するまでは毎日のように会ってたんだ。
急に会えなくなって、寂しくならないわけがない。