【番】小動物な後輩君の愛が深すぎる
◇
「清花さんって、俺の部屋入るの初めてでしたっけ?」
「ううん、2回目。交換ノート取り返そうとした時に、無理矢理入ったのが初めてだったかな」
「あぁ……思い出しました」
階段を上がりながら思い出す。
懐かしい。部屋中ぐるぐる回ってたなぁー。
「あの時は本当ごめんね。今振り返ったらやり過ぎだった」
「いえ……俺が勝手に取ったのが悪いんですし」
正直めちゃめちゃ怖かった。
でも、そもそも俺が発端だし、勝手に見ようとしたんだから、そりゃ激怒するに決まってる。
「トラウマになってない?」
「何の?」
「……壁ドン」
ポツリと呟いた清花さんは、優しく俺を壁に移動させた。
「大丈夫? 震えてない?」
「大丈夫ですよ。でも……まだちょっと怖いなぁ」
冗談混じりに口にした途端、急に視界が彼女の顔で埋め尽くされた。
同時に、唇に柔らかい感触が。
「……これで怖くなくなった?」
「……もう1回してくれる?」
もう全然怖くないけど、キスしてくれたのが嬉しかったからおねだりしちゃった。
ありゃ、見抜かれちゃったかな。
眉間にちょっぴりシワが寄ってる。
「……じゃあ目瞑って」
「は~い」
「清花さんって、俺の部屋入るの初めてでしたっけ?」
「ううん、2回目。交換ノート取り返そうとした時に、無理矢理入ったのが初めてだったかな」
「あぁ……思い出しました」
階段を上がりながら思い出す。
懐かしい。部屋中ぐるぐる回ってたなぁー。
「あの時は本当ごめんね。今振り返ったらやり過ぎだった」
「いえ……俺が勝手に取ったのが悪いんですし」
正直めちゃめちゃ怖かった。
でも、そもそも俺が発端だし、勝手に見ようとしたんだから、そりゃ激怒するに決まってる。
「トラウマになってない?」
「何の?」
「……壁ドン」
ポツリと呟いた清花さんは、優しく俺を壁に移動させた。
「大丈夫? 震えてない?」
「大丈夫ですよ。でも……まだちょっと怖いなぁ」
冗談混じりに口にした途端、急に視界が彼女の顔で埋め尽くされた。
同時に、唇に柔らかい感触が。
「……これで怖くなくなった?」
「……もう1回してくれる?」
もう全然怖くないけど、キスしてくれたのが嬉しかったからおねだりしちゃった。
ありゃ、見抜かれちゃったかな。
眉間にちょっぴりシワが寄ってる。
「……じゃあ目瞑って」
「は~い」