赤い瞳に今日も溺れる―飢えた漆黒の吸血鬼―
†††



タイミングに振り回された金曜日から一夜明けた土曜日。

中間テストの勉強会に引き続き、今回も期末テストの勉強会を行うことに。


今日は潤くんの家ではなく、千冬の家に集まっている。



「ねぇ、このティニーはここにアクセントつけるんだっけ?」

「ティニー? あぁ、tinyね。そうそうそこで合ってる」



千冬に助言を求めながら英語の勉強を進めていく。

へぇ、これタイニーって読むのかぁ。ずっとティニーだと思ってた。忘れないように赤ペンで書いておこう。



「千冬、この文ならどっち入れたらいい?」

「ん? どれどれ」



頭はそのまま、目だけを動かして、千冬に教えてもらっている潤くんを盗み見る。


先週からおじいちゃんのお世話で早く帰っていた潤くん。

今日も会うの難しいかなって思ってたけど、だいぶ腰の痛みが引いたらしく、無事勉強会に参加することができた。


ここ最近、鉄分サプリで補っていたらしいから、後で血を分けてあげよう。
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