赤い瞳に今日も溺れる―飢えた漆黒の吸血鬼―
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「本当にごめん。全然知らなかった」
「いいよ、私も説明してなかったし」
5時まで勉強会を行い、図書館を後にした。
顔を覗き込んできた潤くんと目が合い、トクンと胸が高鳴る。
そうやって顔を覗き込んでくるの、ほんとズルい。
他にも、さっきみたいにいきなり吸血したり、甘い笑顔を見せてきたり……潤くんはとにかく、不意打ちが多すぎる!
私がどれだけドキドキしているか、わかっててやってるのかってくらい。
潤くんはもう少し、女心を勉強したほうがいいと思います!
と、53位が20位に向かって心の中で偉そうに言ってみた。
「あれ……? もしかして夜城くん?」
バス停のベンチに座っていると、大人の色気をたっぷりまとった綺麗なお姉さんが近寄ってきた。
「やっぱり! 久しぶり〜! 私のこと覚えてる?」
「えぇもちろん。沙弥香先輩でしたよね」
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「本当にごめん。全然知らなかった」
「いいよ、私も説明してなかったし」
5時まで勉強会を行い、図書館を後にした。
顔を覗き込んできた潤くんと目が合い、トクンと胸が高鳴る。
そうやって顔を覗き込んでくるの、ほんとズルい。
他にも、さっきみたいにいきなり吸血したり、甘い笑顔を見せてきたり……潤くんはとにかく、不意打ちが多すぎる!
私がどれだけドキドキしているか、わかっててやってるのかってくらい。
潤くんはもう少し、女心を勉強したほうがいいと思います!
と、53位が20位に向かって心の中で偉そうに言ってみた。
「あれ……? もしかして夜城くん?」
バス停のベンチに座っていると、大人の色気をたっぷりまとった綺麗なお姉さんが近寄ってきた。
「やっぱり! 久しぶり〜! 私のこと覚えてる?」
「えぇもちろん。沙弥香先輩でしたよね」