赤い瞳に今日も溺れる―飢えた漆黒の吸血鬼―
────
──
「元気だった……?」
「うん。そっちは?」
「私も……元気だったよ」
「せっかくだし、2人で話してきたら?」というおばさんの提案により、10年ぶりに潤くんを部屋に入れた。
千冬と同じく、潤くんも幼稚園からの幼なじみ。
他にも、もう1人男の子の幼なじみがいるのだけれど、高校で離れてしまったため、今は疎遠になっている。
私達4人は親同士が仲良しで、よく一緒に遊んでいた。
だけど、小学校に上がるタイミングで、潤くんだけが両親の仕事の都合で引っ越しちゃったんだ。
当時6歳。まだ携帯電話を持っていなかったから、連絡手段は家の電話のみ。
最初はお母さんに頼んで電話させてもらっていたんだけど、時間を合わせるのも、繋げるのも大変で……。
そこで、電話の代わりに手紙でやり取りをすることに。
学年が上がるにつれて頻度は減っていったけれど、小1から中2まで続いたっけ。
小学生の頃は、千冬達と一緒に書いてたなぁ。
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「元気だった……?」
「うん。そっちは?」
「私も……元気だったよ」
「せっかくだし、2人で話してきたら?」というおばさんの提案により、10年ぶりに潤くんを部屋に入れた。
千冬と同じく、潤くんも幼稚園からの幼なじみ。
他にも、もう1人男の子の幼なじみがいるのだけれど、高校で離れてしまったため、今は疎遠になっている。
私達4人は親同士が仲良しで、よく一緒に遊んでいた。
だけど、小学校に上がるタイミングで、潤くんだけが両親の仕事の都合で引っ越しちゃったんだ。
当時6歳。まだ携帯電話を持っていなかったから、連絡手段は家の電話のみ。
最初はお母さんに頼んで電話させてもらっていたんだけど、時間を合わせるのも、繋げるのも大変で……。
そこで、電話の代わりに手紙でやり取りをすることに。
学年が上がるにつれて頻度は減っていったけれど、小1から中2まで続いたっけ。
小学生の頃は、千冬達と一緒に書いてたなぁ。