赤い瞳に今日も溺れる―飢えた漆黒の吸血鬼―
潤side
「────あれ? 今日もそれ?」
朝のホームルームが終わって鉄分サプリを口にすると、隣の席の男子にツッコまれた。
「うん。しばらくの間、平日は1日1回だけにすることにしたから」
「ええっ! なに、ケンカでもしたのか?」
「いや。ちょっと調子が良くないみたいだから、無理させないようにしてるだけ」
驚く彼に返答してゴクリと水を飲み、のどへ流し込む。
……よし、朝食完了。
「もう1人の幼なじみからはもらわねーの?」
「一応昼休みにもらいに行くつもり。頻度は減ったけど、休日はちゃんと2回飲んでるし。それに、今までずっとサプリで乗り切ってきたから平気だよ」
「そうか……無理するなよ?」
「うん」
不安げな表情を浮かべる彼に笑顔で答えて、なんとか安心させた。
平気だと言ったけど、本当は少しつらい。
体調が悪くなったからではなく、風花と顔を合わせなくなって、今日で1週間が経つから。
「────あれ? 今日もそれ?」
朝のホームルームが終わって鉄分サプリを口にすると、隣の席の男子にツッコまれた。
「うん。しばらくの間、平日は1日1回だけにすることにしたから」
「ええっ! なに、ケンカでもしたのか?」
「いや。ちょっと調子が良くないみたいだから、無理させないようにしてるだけ」
驚く彼に返答してゴクリと水を飲み、のどへ流し込む。
……よし、朝食完了。
「もう1人の幼なじみからはもらわねーの?」
「一応昼休みにもらいに行くつもり。頻度は減ったけど、休日はちゃんと2回飲んでるし。それに、今までずっとサプリで乗り切ってきたから平気だよ」
「そうか……無理するなよ?」
「うん」
不安げな表情を浮かべる彼に笑顔で答えて、なんとか安心させた。
平気だと言ったけど、本当は少しつらい。
体調が悪くなったからではなく、風花と顔を合わせなくなって、今日で1週間が経つから。