赤い瞳に今日も溺れる―飢えた漆黒の吸血鬼―

カンショクの下弦の月

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皆既月食から1週間。今日は中間テスト3日目。

今のところ、順調に進んでいる。


保健体育は暗記問題が多かったから自信あり。

数学は苦手だけど、ヤマ張ってたのが当たったから、けっこういい点数が取れると思う。



「風花お疲れー。どうだった? 手応えある?」

「ある! 数学、ヤマ張ってたのが当たったの!」

「おぉー! 私も当たったんだよー! やったね!」



テストが終わり、柚季ちゃんとハイタッチを交わす。

喜びに浸りたい気分だけど、そうもいかない。


なんてったって明日は、全教科の中で1番苦手な物理のテストがあるんだから。



帰りのホームルーム終了後、急ぎ足で帰宅。

昼食を済ませて再度自転車に乗り、待ち合わせ場所のコンビニへ。

自転車を停めていると、コンビニから千冬が出てきた。



「千冬! もう来てたんだ! 早いね!」

「あぁ。お菓子買おうと思って早く来た」

「私もお菓子持ってきたよ!」
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