赤い瞳に今日も溺れる―飢えた漆黒の吸血鬼―
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──
「ありがとう。助かった」
「いえいえ。さっき教えてもらったお礼ですから」
部屋に戻って勉強を再開し、夕方まで古文と漢文の読み方をみっちり教えた。
「本当にありがとう。風花は教えるのが上手いね」
「ええっ? そう? ありがとう」
潤くんに褒められて頬が緩む。
2人に教えるのは大変だったけど、喜んでもらえた嬉しさで疲れが吹っ飛んじゃった。
「物理の公式、忘れてない?」
「忘れてないよ! ちゃんと覚えてる!」
「そう? じゃあ明日はバッチリ解けるんだろうな?」
「当然! 千冬もバッチリ解けるんでしょう?」
「あぁもちろん」
得意気に言い切った千冬。
ドヤ顔しちゃって。絶対明日は全問解いてやるんだからっ。
言い合っていたら、潤くんがクスクス笑い出した。
「じゃあテストが終わったら、みんなで今日やった教科の成績見せ合う?」
「お、それいいな」
「いいよ~! 負けないからね~!」
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「ありがとう。助かった」
「いえいえ。さっき教えてもらったお礼ですから」
部屋に戻って勉強を再開し、夕方まで古文と漢文の読み方をみっちり教えた。
「本当にありがとう。風花は教えるのが上手いね」
「ええっ? そう? ありがとう」
潤くんに褒められて頬が緩む。
2人に教えるのは大変だったけど、喜んでもらえた嬉しさで疲れが吹っ飛んじゃった。
「物理の公式、忘れてない?」
「忘れてないよ! ちゃんと覚えてる!」
「そう? じゃあ明日はバッチリ解けるんだろうな?」
「当然! 千冬もバッチリ解けるんでしょう?」
「あぁもちろん」
得意気に言い切った千冬。
ドヤ顔しちゃって。絶対明日は全問解いてやるんだからっ。
言い合っていたら、潤くんがクスクス笑い出した。
「じゃあテストが終わったら、みんなで今日やった教科の成績見せ合う?」
「お、それいいな」
「いいよ~! 負けないからね~!」