赤い瞳に今日も溺れる―飢えた漆黒の吸血鬼―
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休憩した後、コーディネートの参考にいくつかお店を回った。


柚季ちゃんの力も借りて、考えること数時間。

可愛い系、綺麗系、カジュアル系など、ジャンル別に数パターンのコーディネートが出来上がった。


梅雨前でここ最近天気が不安定だから、決めるのは明日の朝かな。


柚季ちゃんと別れて帰路に就くと、あっという間に潤くんとの約束の時間に。

インターホンが鳴った瞬間、階段を駆け下り、玄関で身だしなみを整えてドアを開けた。



「はーい、いらっしゃい潤くん!」

「こんにちは。今日はバタバタしなかったね」

「まぁね! 今日は時間に余裕があったから!」



ドヤ顔で答えたけど、本当は直前まで部屋で身だしなみを整えていた。

でも、「またバタバタしてる……」って笑われたくなくて、急いでたけど足音を立てないように階段を下りた。


幼なじみでも、好きな人にかっこ悪い姿はあまり見せたくないからね!
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