赤い瞳に今日も溺れる―飢えた漆黒の吸血鬼―

訪問者の夏月

†††



「なるほど。それで朝からスマホにかじりついてるわけね」

「うん。少しでも好みに近づきたいからね!」



翌日の昼休み。

昨日、潤くんとおでかけした後、画像や記事を検索し、彼が話していた好きな人のタイプを研究しまくった。


それで今、要点をメモしながら、スクショした写真を整理しているところ。



「それで、どんなイメージにするかは決まったの?」

「いや、まだ。いいなって思ってるのはあるんだけど……」



調べた結果、たどり着いたのは2つ。


1つ目は、知的でお上品な雰囲気の優等生。
2つ目は、余裕と色気たっぷりのお姉さん。


挑戦しやすいのは前者だけど、潤くんの余裕があるイメージに合わせるなら後者のほうなんだよね。



「ほほぉ、清楚系かセクシー系か。風花の雰囲気なら清楚系だけど、案外どっちもいけるかもね」

「ええっ⁉ 本当⁉」

「うん、マジマジ。えっとね……」
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