記憶の奥の怪異
「あ、ごめん....続きは明日話すね!」

そう言った後、ささっと走って行ってしまった。



(なにも、先に帰らなくたって....)

「あ.......水筒忘れた....」

(今なら....大丈夫だよね?)

周りを確認した後、ダッシュで校舎に入った。

廊下に私の足音が響く。

(う〜、物音一つしない.......なんか怖い....)

♪♪"♪♪~♩♩♩♬♪♪♪〜〜

「!?」

微かにだけど、本当に微かにだけど三味線の音がする。

(ん?三味線って.......)

「丑三つ宴の時聞いたような.......」

(もしかしてまたあの三味線!?)

と、とりあえず水筒取って早く帰ろう....。

水筒を忘れた教室まで歩き始める。

(大丈夫大丈夫....なんか三味線の音がさっきより大きくなってる気がするけど私の目的地の教室じゃ....ない....はず)

目的地の教室まで来て、中を見ると....
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