記憶の奥の怪異
(ど、どうなってるんだろう.......ん?)

小スペースからどうにかして周りを見たかった私は辺りを見回す。

(これって.......穴?)

机の下に小さい穴があった。

小さい穴から僅かにだが周りの景色が見えた。

(.......!)

周りは真っ暗で、燭台があちこちに浮いている。

燭台が浮いていて蝋燭の灯りが点いているとはいえ、壁とか床は見えない。

♩♬〜♪♪♪♪~♩♩

笛の音と三味線の音が重なる。

すると、蝋燭の数が増えた。

(あれは.......誰かいる?)

男性と同じように座っている人がいてる。

それも一人じゃない。

私が見える範囲には少なくとも三人いてる。

♩♬♪♪♪♪~♩♩♩♬♪..........

笛の音と三味線の音が終わる。

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