星空とミルクティー
 一度、家まで帰ってみたけど、真雪はまだ帰っていないのか鍵がかかっていて開かない。

言われた通りに近くのコンビニまで引き返して、店内をあてもなく歩く。

 今日の晩ご飯はなににしようか。
今までは真雪が作ってくれていたけど、これから今日みたいに遅くなるならもう頼っていられない。

 弁当や惣菜の並ぶ棚を見ていたら、コートのポケットに入れていた携帯が震えた。



「真雪?」

『あ、汐、ごめん、遅くなって』

「いいよ。今、コンビニいる」

『ほんと?今、ダディさんに車で送ってもらってるからもう少しで着くよ』

「ダディが?」



 なんで……?
あたしがここに引っ越してから、一度も来たことがないのに。

ていうか、バーはどうした。

 とっさに時計を見る。
バーの開店時間である18時まで、あと20分だ。
ここから戻るとしても、ぎりぎり間に合うかどうか。

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