素直にさせないで




そしてその日の部活の時間、ゴリマッチョな部員達がぞろぞろ集まると私を頭の先から爪の先まで宇宙人を見るような視線が突き刺さる・・・。

「不破が入れた女子マネだって…?」
「マジ?アイツいくら有名だからって調子のりすぎじゃね?一年のくせにマネージャー連れて入部してくるなんて…」

ほらほら…。ちょっとヤバい空気なんじゃない?
大丈夫よ。ゴリラ達。私なら喜んで辞め…



「「最高かよっ!!!」」


「は・・・・?!」

まさかの反応に私はひきつってしまう・・
「いやぁあー夢だったんだよねぇ女子からタオルとかドリンク貰うのー」
「汗臭ぇ俺らのオアシスにこんな可愛い子が来てくれるなんて」

「あ・・・あのー・・・」

キラキラした目で私をみてくる立派なマッチョな先輩達に続々と囲まれて私は口をパクパクさせてしまう・・

「新川ららさん?ららちゃんって呼んでいい?!名前通り可愛いなぁあ!!!」
「不破っ!お前よくやった!!」
「偉いぞ!不破!!」

ふふんっ、としたどや顔で私を見てくる・・・。
ぬぁんで・・こんなはずじゃ・・・。

「ま、不破専属になるかは、結果次第で、とりあえずは男バスマネージャーとして頑張ってくれな。」
キャプテンの篠原さんが私にそう微笑んだ。


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