素直にさせないで




「はぁっ…。今日一日疲れた・・・。」

さすがの強豪中、部員70人…。ミニバスとは人数が違いすぎるし、覚えることがありすぎて、3年生のマネージャーが手伝ってくれるとはいえ、かなりの重労働だ。

「肩揉むか?」
そんな私の様子に気づいたのか不破が後ろから声をかけてきた。

「えっ!揉んでくれるの!?」
あんたにも人の心が一応あったのね、と目を輝かせて振り返ると、
「ああ。揉ませてやるぜ。ほら。」
不破は自分の肩を叩きながらアピールしてくる

「・・・。」←ピキ・・・。
「おい、こら!!先に行くんじゃねぇ!!」


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