素直にさせないで
「なぁ、俺様の中学バスケ見てカッコいいと思ったろ?!」
「思うか。いちいち。」
「おいっ!!!」
ぐいっ!!と力付くで引っ張られて私は振り向かされると、
「お前、この俺様以外にタオルもドリンクも渡すんじゃねーよ。みんな迷惑だからな!!」
「はぁ・・・?!マジ腹立つ辞めてやる!」
「お前は俺専属なんだからな!!!」
「何もかも勝手に決めないで!!私だってマネージャーやりたくて入ったんじゃないって言ってるじゃん!!私だって興味のある部活あったのに」
「あ?何部だよ。」
「言わない。」
「言え!!!」
「言わない!!!」
ダッシュして逃げる不破に後ろからタックルされて、
「いった!!」
再び雪崩のように地面に二人で転がると、
「ぷっあははは!!おめぇ、本当に反射神経鈍すぎだろ!!」
「うっさい!!あんた本当それやめてよ!!怪我す…」
言いかけると、空から桜の花が舞い降りてきた。