素直にさせないで
「おーうっ!!!来たな!!俺様の奴隷よ!!!」
ふっはははははっ!!と私が来るなり体育館中に悪魔の笑いがこだまする。
「誰もあんたの奴隷になんか…」
言いかける最中にも関わらず、ダンッ!!!と大きな音を立てて、私の目の前を立ち塞ぐように無駄に長い足を音をたてて置き、
「揉め!!俺様の黄金の左足を!!」
「は・・・?!」
「は?じゃねぇーだろ!!お前は俺様専属マネージャーだろうが!!朝練で疲れたこの俺様の足を揉みやがれ!!!」
絶対的にい・や・だ!!!
グシャッ・・・!!!と、反射的に私はバカの足を思いっきり足で踏み潰してやった。
「いてぇぇええっ!!!てめぇこの俺様の魔法の足をよくも踏みやがったなぁあ!!」
「ご要望通りマッサージしてやってるのよ!!おらおら!!」
「いってぇえ貴様ぁぁあぁあ!!」
ぐりぐりと日頃の恨みも込めて足で踏み痛め付けてると、
「仲いいですね。」
くすくす…と笑いながら体育館にやってきたのは、
「湊…あっ!!違!!ぜんっぜんっ!!!これっぽっちも仲良くない!!!」
私は慌ててその足をどかすと、
「てめぇ、何、顔赤くしてんだよ」
ぶち…と不破の頭の血管をブチぎった音がするも、湊に私は挨拶した。