素直にさせないで




「今日から宜し…ふがっ!!」

可愛く挨拶しようとした口元をバカの大きな手で勢いよく塞がれ、
「お前が宜しくすんのは、この俺様だけだ!!!!」
耳元で大声で叫ばれ、

ドサッ!!!
目の前にギッチリと中身の詰まった重そうなリュックを置かれると、
「ふはははっ!!これは今日から奴隷であるお前がこの不破竜之介様の為に持ち歩く秘伝のバックだ!!!幸せん噛み締めるといい!!」

「はぁっ!?」

仁王立ちになっていつもに増して偉そうなバカを睨みながらそのリュックを空けると、

「トイレットペーパー3つに…、簡易式トイレに、正露丸に、パンツ3枚ぃ…!?」
ガクガクと怒りで震えてると、その横では一緒に中身を覗き込んでいた湊が
「ぷっ!!あははははっ!!不破さんお腹弱いから」
我慢できず吹き出して笑ってる。

「不破!!ふざけないでよ!!なんで私があんたのパンツなんか持ち歩かなきゃならないのよ!!」

バサッ!!!とバカに投げつけるも、

「あぁ!!?何言ってんだ!?てめぇは!!今日からお前はこの俺様の奴隷だろうが!!!」

「穴あけてやる!!このパンツに!!」
「ああ!?てめぇ」
「トイレットペーパーにも唐辛子すりこんでやる!!正露丸にも便秘薬入れてやる!!」
「てめぇっそんなことしたらスカート脱がすぞ!!」
「触んないでよ!!変態!!」




今日から私が、バカの奴隷?

ふざけんな!!

いつか殺してやる!!絶対に!!




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