素直にさせないで
「また待ってるの・・・?!あんたは・・。」
一番最後に戸締まりをして、体育館の鍵をかけてでるとまた不破が汗まみれになって待っている。
「当たり前だ!!お前がこの俺様の汗を拭いてくれるまではマネージャーとしては認めねぇからな!!っておいっ!!聞けよっ!!おいっ!!」
無視をしてさっさと帰り道を歩き出すと、今日はとろとろとバカは後ろからついてくる。
「もう!!ついてこないで!!」
「バーカ…俺んちもこっちだろ…」
「ってか、こんな時間まで汗まみれでいたら、風邪ひくから!!」
「ひかねーよ…俺様はそんなにやわじゃ…」
いつものハキがなく違和感を感じ振り返ると、
「え・・・。何・・なんであんたそんなに顔赤いの・・?しかも汗凄い出てるし・・・」
いつものギンギンの目力はなく、とろん…とした表情でこちらを見ている。