素直にさせないで
今日から私はバカと一緒の運命
「あ、おはよー瑠菜!」
朝、学校へ向かう途中でクラスメイトで親友の瑠菜に会うと私は手を振り駆け寄った。
「おはよ。あれ?この時間に登校?珍しい!らら今日ミニバスの朝練は?」
「昨日から学校の水道検査で体育館使えなくてお休みだったの。なんか久々に朝ゆっくり寝た気がするー。」
ふぁあっと私が涙目で大あくびで受け答えする様子を瑠菜は見ながらふふっと笑った。
「何?」
「あんなにマネージャー嫌がってたのに。すっかり馴染んじゃって」
「別に馴染んでなんかっ…」
「まぁ、らららしいね。引き受けたら真面目にやるとこ。」
「だからっそれは受験のために」
何か言いたげな瑠菜に思わずむきになろうとした瞬間、
「うっおーいっ!!ららっ!!」
ギクッ・・と、寒気と共に私を呼ぶ声がした。