素直にさせないで
「おっ、おう…らら、いたのか。今日の俺様はお前といる気分じゃねぇっから!」
「あっそ。別に一生いてくれなくていいよ。」
つん。と私は何事もなかったかのようにそっぽを向いた。
「なっ・・なにぃ!?一生ぉ!?」
計算外だったのか、慌てふためき急いで私の横で大声を出し、
「お前は図々しくこの俺様の一生まで独占しようとしてたのかよ!」
嬉しそうににやける不破に、肘をついていた私は、ずごんっ!と思わず机に頭を打った・・・。
「どっからそういう発想がでんのよ・・」
こっちが頭おかしくなりそうになってると、
「あーっ!モテるなぁ俺様はぁ、朝からお前みたいに俺のことを好きで好きで仕方ねぇ女共が群がってきて」
「あ、そ。」
私はもちろん相手にすることなく、無視してると
「お前なんかな、お情けで付き合ってやってるんだからな!!いつでも彼女の座から転落させられるんだからな!!危機感持てよ。危・機・感!」
まとわりつくように耳打ちしてくる不破に我慢ならず立ち上がる。
「はっ!?誰が付き合ってやってるって!?誰も頼んでないし!!あんたが誰と付き合おうとこれっっぽっっちも興味ないし!!!」
「あ…いいのか!?おまえこの俺様が他の女といても!!!」
ガンッ!!と側にあった机を勢いよく蹴りあげると、
「「きゃぁああっ」」
そのデカイ図体が暴れると迫力がありすぎて女の子達は逃げてく。
そう言われて不破の隣に寄り添うようにいた笹原里佳ちゃんの方を見た。