素直にさせないで
「なんでてめえにそんなこと指図されなきゃなんねぇんだよ!!!」
「一応、僕達の専属マネージャーですし?それにマネージャーいないと大変じゃないですか。しかも新川さん本当に気が利くし。覚えも早いし。」
さっき散乱したビブスを湊が拾い上げると、
「昨日この不破さんの破れたビブスだって、今日新川さんが縫って来てくれたんじゃないんですか?」
受け取ると、しっかり頑丈に縫われているのを見て不破は驚いていた。
「あのまま新川さん怒ったままだったら、絶対に明日からもう来ないですよ。」
「…お前が勝ったら?」
「え、不破さん負けるんですか?」
すっとぼけた顔をして白々しく聞いてくる湊に不破は勢いよく掴みかかり、
「この俺様がお前ごときに負けるわけねぇぇえじゃねぇかよ!!!」
顔を近づけて大声で怒鳴り散らすと、湊はクスクスと微笑んだ。
「じゃやりましょう?」