素直にさせないで
「ちょっと不破君…!?」
「こら不破!」
他のマネージャー達と山崎先生が怒鳴ると、私の髪からはかかってしまった飲み物の雫がぽたぽたと落ちてきた。
「お前のせいでちっともシュート入んねぇんだよ!!」
タオルを勢いよく投げつけられて、苛立ちからお守りを床に叩きつけ、バッシュでぐりぐりと踏みつけ、
「おめぇ、マイクと買ったこんなお守りをどの面下げて寄越しやがった!?おめぇは、どの面下げてここで応援してんだよ!!!」
人さえ簡単に殺せるんじゃないかというくらいの熱量と凄まじく鋭く鋭利な瞳は私を突き刺してきた。
「…私のせいで…シュートが入んないだぁ…?」
けれど何だか分からないけど、次第に心の奥底から沸き上がる何かに私は、ぷつっと堪忍袋の緒が音を立てて切れると不破の背後から襲いかかり、
「それはあんたが下手くそだからだろーが!!!!」
「な…っなにすんだ…」
ベリッ!!とバスパンを脱がして、下半身を腹巻き一丁にさせる。
ざわっ…
「きゃぁあっ…」
「ちょっと何!?」
観客ベンチや周囲の女の子達がその辱しめの姿に真っ赤になってどよめく。